とってもフレンドリーなUIたち

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UIデザインのネタになるものをいくつか紹介していきます。
今回は、フレンドリーなUIたち。いわゆるふつうのアプリではなく、細かいところで気が利いているなっと思わせるものです。

気さくな言い回し

いろいろな海外製サービスを使っていると、ちょっとした言い回しがすごく気さくでいいな、と思うことがよくあります。
日本語に翻訳されていても、軽すぎず重すぎず、いい感じになっているのはすごくいいなーと思います。

Airbnbの評価画面

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「ご提案は当社からお伝えしておきます」あたりが気が利いている。

心理的には、「そのまま送られるわけではないのできっとオブラートに包まなくてもだいじょうぶなのだろう」という安心感を感じる。(ほんとのところはそのまま伝えているのかもしれないけど。。)

Skypeのアカウント登録画面

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通常なら赤いビックリマークと共に「姓を入力してください」と出るところが、「初めまして・・・」と言われると、姓を教えるしかない気になってしまう心理戦。

無料で試すかどうかのダイアログ

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「無料で使う」「無料で試す」はわかるが、ネガティブボタンが「無料だけど使わない」「無料だけど試さない」となっていて、無料をとても推してくるあたりがすごいなと思う。
(テキストが長いので、改行しているのはご愛嬌)

Empty

Evernote(カメラでの取り込み画面)

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実はこの画面は、カメラで取り込んだあとに一度写真を削除しないと出てこない画面なので、そんなに目にするわけではないのですが、きゅんとしてしまいます。

Inbox

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すべてのメールを整理したときに見られます。
もう少しバリエーションがありそう。

Google Now

Google Nowは、Gmailを分析して勝手にいろいろ出してくれます。
たとえば、旅行の情報やコンサートの情報、配送状況など。

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Material Designのカード風になっているのだけど、なんの情報なのかというのが上部に表紙イラストとして出されています。
たぶんこれがないと殺風景でしかたがないのだと思う。

感想を言ってくるやつ

SketchからZeplinへの連携時

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「Nice designs!」と言われていやな気になる人はいない。(たぶん)

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「Done!」のなかにときどき「This one looks great!」「Looks beautiful!」など、ちがう感想がときどき入っている。
ランダムで出してるんだろうと思うが、つい見てしまう。
褒める語彙がたくさんある英語ならでは。

たぶんこのへんは今後AIがいろいろ感想を言ってくれることになるんだろうと思う。

やさしいバリデーション

Autodeskにアカウントをつくるときの画面

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パスワードの条件が多いときにいつも悩むやつ。
「半角英数8文字以上で、少なくとも英字と数字を1つずつ使い、異なった3種類以上の文字列を使うようにしてください」というのをうまく箇条書きでまとめ、入力するたびにチェックされるすぐれもの。
少々場所をとってしまうので、それがクリアできるならこれはマネしたいなーと思いました。

まとめ

フレンドリーなUI、ほかにも使っているとたくさん見かけます。
どういう人が使うのか、どういうサービスにしたいのか、というコンセプトにもよりますが、ユーモア…というよりは、「人っぽい」が今後重要になりそうな気がします。
AIが話題になっているのもきっとそういうことなのだと思います。

前にも書いたことがあるかもしれないですが、この話がすごく好きです。
便器洗浄脳の恐怖 : 続・ユビキタスの街角

システム目線での文言ではなくて、ユーザー目線の文言。
それは、そのまま突き進むと「人っぽい」にたぶんなっていく。
それは、今後のAIの動向ともからんで、もっと人っぽくなっていくのかもしれません。

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Akiba Chihiro
Akiba Chihiro @tommmmy
デザインを理論的に考えるということを、情報整理から、ユーザーの操作性から、プログラムから、いろんな視点で見ていきます。

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