インドという国
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1月のブログ4週目担当の高橋知成です。早いもので1月もあっという間に最終週になってしまいました。トルコから陸路でブルガリアに入り、ヨーロッパを横断し現在スペインのバルセロナに滞在しています。今回は11月に訪れたインドでの体験を書いています。
インドという国
インドに行った人に「インドはどうだった?」と聞くと「絶対にもう行かない!」か「インド大好き!」この2つに別れるというのは有名な話です。ブッタが悟りをひらいたブッタガヤや、ヨガの発祥の地であったり、タージマハルを代表とする有名な建造物などを有するインドは、数多くの魅力的でインスピレーションをあたえてくれる国です。
まずインドに到着すると街中に多く走っているタクシーがレトロチックで目にとまります。
真っ黄色。オートリキシャもインドカラー。
街中の空気は排気ガスや土埃で霞んでおり、渋滞した道路からはクラクションがあちこちで鳴り響いていて、インドに着いた事がすぐに実感できました。
バスに乗るのもみんなダッシュ。インドではバスは人を待ってくれません。。。
インドといったらチャイ
インドと牛
インドの街を歩いていると必ずといって現れるのが牛。基本的に野放しにされていて、牛の好きなように行動しています。もちろん糞も道端でして放置。狭い路地裏なんかが糞で溢れていて足の踏み場もない状況にもいつの間にか慣れてしまいました。道を牛が座っていて塞いでいるとインド人はどうするのかなと思っていたのですが、クラクションをガンガンに鳴らし棒で叩いて無理やりどかしていました。「インド人にとっては牛は神聖なもの」という話からはちょっと想像がつかない光景でしたが、現地の人の宗教についての捉え方がまた知れた興味深い体験でした。
毎日がお祭り
「インド人はお祭り好き」ということを聞いていましたが、インドに行って実感しました。ヒンドゥー教にはそもそも数多くの神がいて、その誕生日毎にお祭りがあるのでお祭りの数が桁違いに多いんだそう。インド人も「毎日がお祭りさ!!」と言っていた事はとても印象的でした。
ちょうど自分がインドにいた期間に「ディワーリー」と呼ばれるインド最大級のお祭りが開催されました。ヒンドゥー教の新年のお祭りで、爆竹やロケット花火などが夜遅くまで鳴っていました。ディワーリーはヒンドゥー教のお祭りなのですが、興味深かったのはそのお祭りをキリスト教徒の人々も祝っているところに参加したことです。ヒンドゥー教、シク教、仏教などたくさんの宗教が共存しているインドならではの光景でした。
聖地バラナシ
ヒンドゥー教の最大の聖地として知られているバラナシ。昨年12月に安倍首相が訪れた際は「こんなにゴミも牛もないバラナシは初めてだ!」と話題になりました。自分が行った時は、道がゴミと牛と其の糞で溢れていましたが。。。巡礼に来るヒンドゥー教徒と独特の雰囲気を味わいたくて来る観光客とでガンジス川の川岸は毎日人でごった返していました。バラナシはインドの中でも特に独特な場所でした。ガンジス川沿いには、毎日数多くの遺体が運びこまれ一日中遺体を燃やしている火葬場、そのすぐ近くでは人々が川の水で洗濯を、その少し下流では沐浴のために川の水で人々が身を清めている。聖なる川ガンジスとそのコントラストがなんとも言えない雰囲気を作っていました。
まとめ
人口世界第2位。それに加え数多くの宗教と22個にも及ぶ公用語。そんな人々が暮らしているインドは、急速な経済成長も相まって至る所でエネルギーが溢れていて「カオス」という言葉がしっくりくる場所でした。街を歩いているだけで、時には突っ込みを入れたくなるような光景に出くわしたり、ぐっと惹きつけられるような場所を見つけたり、まったく飽きないとても魅力的な国でした。