それぞれの分野のプロフェッショナルと、シロウト感覚(コラム)

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最近、じぶんのコラムみたいな感じで申し訳ないですが、今回は、じぶんがなぜこの仕事をしているのか、なぜこの仕事が好きなのか、というところについて書いてみようと思います。

いまの仕事:デザイン

いまの職業はと聞かれると、「デザイナー」と答えます。
「へぇ〜なんのデザインですか?」と聞かれると、「ホームページとかアプリのデザインです」と答えます(びみょうにちがうのですが…)。
そうするとだいたい、
「へぇ〜すごいですね、わたしなんかにはぜったいできないわ」
「へぇ〜そうなんですね、いまが儲かりどきでしょう」
というふたつの反応にわかれます。

一般の日本人がデザイナーに対して抱いている思いは、このていどのもの。。なのでしょうか。

デザインとは

「デザインとは」とGoogleで検索すると、たくさんの意見が出てくるので一般的なことはそちらにまかせておいて。

わたしのなかでの「デザイン」は、だれかがあたまの中で思い描いているもの・ことを形にすることです。
言ってみればその人のあたまをぱっくり開いて脳みそを見て、ふむふむこういうことを考えてるのか、といってそれを形にする作業。
サービスオーナー(またはそのチーム)にさえしっかりとヒアリングできていればわりとぶれないので、わたし的には形にしやすいです。

サービスオーナーに対してデザイナー1人で挑むこともあれば、チームで挑むこともありますが、基本的にはどちらもスタンスは変わりませんね。

彼らが思い描いているものがバチッと形にできたとき、このときの喜びはなにごとにも代えがたいです。

じぶんがなぜこの仕事をしているのか

依頼された方の思い描いているものがバチッと形になったとき、がとてもたのしいしうれしいからです。

わたしたちの仕事でいうと、本来は、そのあとにたくさんのユーザーが使ってくれてうれしい、というところまでが入ってくると思うのですが、実はわたしにとってはそれはそんなに重要ではありません。

えっっ!そんなこと会社のブログで書いていいのか!w
いや、もちろん大事なことなんです。でも、なんていえばいいかわかりませんが、
「じぶんが関わったアプリをユーザーが使ってくれて、そのユーザーさんの役に立って、その人がしあわせになってくれる」
のももちろんうれしいのですが、その先の、そういったユーザーさんを見てサービスオーナーの方がたいへん喜ばれているのを感じるのがとってもうれしいのです。

先日の「MSV LIFE 大原社長の「制作会社を外注と思わない大切なパートナー」という言葉 | ツクロア – DESIGN LAB」の記事にもあるとおり、ツクロアでは依頼された仕事をやっているというよりは、クライアントの方といっしょにつくりあげていく、という想いのほうが強いです。

ユーザーさんの喜ぶ顔をみるのももちろんうれしいですが、いっしょにつくりあげてきたサービスオーナーの方がそれを見て喜ばれているのもまたうれしいものです。

それぞれの分野のプロフェッショナルと、シロウト感覚

先の記事で、

私たちが今行なうべきは、お金のプロである業界人と私たちのようなシロウトがどこまでも対等な意見を出し合える関係性のなかで自分に何ができるかを常に考えることではないか?

という話がありましたが、それをもう少し展開してみると。

クライアントの方は、その業種のプロフェッショナル。でも、デザインにおいてはシロウト。
わたしたちは、デザインのプロフェッショナル。でも、その業種においてはシロウト。

この、いい感じのプロフェッショナル ☓ シロウトが議論すると、かなりいいところに行き着くことが多いです。

ユーザーさんは、デザインにおいてもその業種においても、どちらにおいてもシロウトなので、わたしたちがそれぞれの分野のプロフェッショナルの意見を出すと同時に、逆の立場でのシロウトな部分の意見も出すことで、議論が大きく進んでいきます。

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なにかの業種に特化したデザイナーさんはそれはそれで強いのですが、そうでなくても、その業種のシロウトだからこそ感じる疑問点はけっこうだいじな意見ですし、クライアントの方のほうも、改めてシロウト視点に戻れる、というメリットもあります。

それは逆も同じで、わたしたちも、もうどっぷりつかってしまったデザインの業界。
あたりまえだと思っていても、シロウトの方には伝わらないデザインもたくさん指摘されます。
こういうときは初心にかえり、シロウトさんの意見を重視して、かなり考えます。

まとめると、常にコミュニケーション

たいしたオチはないですが、常にクライアントの方とコミュニケーションをとっていっています。
デザインをつくるフェーズでは、ほぼ持ち帰りをせずにその場で話しながらつくる。
ほんとうは、このフェーズでデベロッパーの方も同席して、いっしょにあーだこーだいいながらつくり、そのたびにお互いの課題を持ち帰るのがいいのではないか、と思っています。

デベロッパーがジョインする場合も同じで、この場合は次のように。

クライアントの方は、その業種のプロフェッショナル。でも、デザインや開発においてはシロウト。
デザイナーは、デザインのプロフェッショナル。でも、開発やその業種のことにおいてはシロウト。
デベロッパーは、開発についてのプロフェッショナル。でも、デザインやその業種のことにおいてはシロウト。

人が増えれば増えるほど、シロウトさんも増えますw

この役割分担がうまくいくと、プロジェクトもうまく進みますよね。
じぶんの役割は、かならずそこにある。

以上、ゆるやかなコラムでした。

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Akiba Chihiro
Akiba Chihiro @tommmmy
デザインを理論的に考えるということを、情報整理から、ユーザーの操作性から、プログラムから、いろんな視点で見ていきます。

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